層と層を架橋する何か
蜃気楼に微睡む地平をみたとき、昇華された大気が宇宙に霧散するさまを捉えたとき、ある人間は、白と黒の漸近線上に立ち竦む。 私が私を支配すると信じると途端に、気の滅入るような生々しい本体が横たわっているのを知って、面食らう。
そうは言うけれど
"私"の意識をある勢力が支配する。身の危険が起きれば直ちに現前する。偶然の下に引かれた伏線によってそれは必然に変わる。 音楽が自分の内から生成されてゆく過程を当人はただ眺めていることしかできない。 楽想は赤ん坊の独り歩きよろしく、自ずと生長してゆく。それを観察し、書き留めて...
あたためておく
創意は実存体験からやってくる。それはいつ・どうやって訪れるかはわからない。偶然による賜物だ。 現在までに知ってることがらを初めてのみるかのようにできる者だけがそれを受け取ることができる。 理想を経験から得た確信によって導きだし創りあげること。若いうちには許された真夏の白昼夢...