そうは言うけれど
"私"の意識をある勢力が支配する。身の危険が起きれば直ちに現前する。偶然の下に引かれた伏線によってそれは必然に変わる。 音楽が自分の内から生成されてゆく過程を当人はただ眺めていることしかできない。 楽想は赤ん坊の独り歩きよろしく、自ずと生長してゆく。それを観察し、書き留めて...
あたためておく
創意は実存体験からやってくる。それはいつ・どうやって訪れるかはわからない。偶然による賜物だ。 現在までに知ってることがらを初めてのみるかのようにできる者だけがそれを受け取ることができる。 理想を経験から得た確信によって導きだし創りあげること。若いうちには許された真夏の白昼夢...
専門家と聴衆、芸術の概念について
芸術は、作家である人間の心象を物理(音響)現象に置換する営みであり、作曲家は主観的音楽体験を共有するために譜面に起こすといった手続きをとる。それ以上も以下もない。そこから先は演奏者と聴衆がいるだけで、厳密に言えば作家の手からは既に離れてしまっている。うまくいけば作家の脳内で...
まなび
学ぶ行為ついての考察したい。 どういった在り方へ向かうべきなんだろうという”自分への問い”として残しておきたい。 そのような動機からブログに書き残します。あくまで私感であります。それでいてこの私感もどんどん変わっていくもんですから、見て来た映像をいったん封印するといった意味...
「思考」という慰め
現代は、文明が発展し、利便性が追求された結果、サイバーネットワークができあがった。 それによって人と人との関係はより深くなってゆくだろうと、インターネット黎明期の人々は思ったかもしれない。ネットに接続し思ったことを直ちに世界へ発信することができる時代になり、言葉が溢れかえる...
地下の構造
音楽家の社会的なポジションを考えたとき、「立場が人間をつくる」という言葉を思い出した。 長い間、不可解なことの一つ。。 ”立場”は肩書きといってもいいし、社会的地位といった意味でも使われる。 その肩書きやら、社会的地位やらが、個人のキャラクター(性格)を決定的にしてしまうケ...